おまとめと借り換えの違いから復習しましょう!
大きな金額をほかの金融機関に借り換える、これには2つの種類があります。
まずは複数ある借金を一つの金融機関にまとめる「おまとめ」、これは一本化とも呼ばれます。
もう一つは現在の借金をより有利な条件(金利や返済方法等)の金融機関に移す「借り換え」です。
違う金融機関に借入金額を移して、現在の借り入れを完済し解約をする。
その仕組みは同じものではありますが、おまとめと借り換えでは種類の違うものです。おまとめローン、借り換えをして追加融資をすればそれが契約違反となるのかどうか、確認していきましょう。
おまとめローンを利用したら追加融資はできる?
おまとめローンにはさまざまな種類があります。
- 消費者金融の通常キャッシングでおまとめをする
- 消費者金融のおまとめローン専用商品でおまとめをする
- 銀行カードローンでおまとめをする
- 銀行のおまとめローン専用商品でおまとめをする
問題になる事柄は3つあります。
消費者金融で借り入れをした場合、貸金業法の総量規制によって「個人が貸金業者から借り入れができる総額は年収の3分の1まで」と決められています。
現在の借り入れ残高ではなく、融資限度額が年収の3分の1になっている場合にはそれ以上の借り入れはできません。
消費者金融のキャッシングは総量規制の対象になりますがおまとめローンは総量規制の例外で借り入れができます。ただしこの場合には「段階的に借金を減らす」ことが目的となっておりそのために返済専用のおまとめローンとなっています。追加融資はできませんが、他社からの新規借り入れに関しては制限がない場合が多くあります。
銀行のおまとめローンは、銀行の規定によって分かれます。おまとめローンを多目的ローン、フリーローンと位置付けている場合には他社からの借り入れや新規借り入れについての制限はありませんが、おまとめローンの専用商品になると他社からの借り入れを違反とする傾向があります。
審査は厳しい!
おまとめローンを利用して他社借入を新規に申し込みをすることは、契約書に特別記載がない限り契約違反ではありません。しかし、そもそもおまとめローンを利用している場合には個人信用情報機関に情報が保有されている額が大きく審査には通りづらい傾向があります。
借り換えを利用したら追加融資はできる?
他社からの借り換えの場合、追加融資に制限がない場合が大半です。おまとめとは借り換える理由が異なり「より融資な条件に借り換える」ということ。そのため通常のキャッシングやカードローンを利用する分には追加融資に問題はありません。
審査の対象となるのは現在の借入残高ではなく融資限度額です。借り換えによって完済したキャッシング、カードローンは解約をして初めて「他社借入ナシ」の状態になります。